museum studies(008)「Fundraising」

ファンドレイジング=カネ集め。
民間非営利団体(Non-Profit Organizations:日本では公益法人特定非営利活動法人、大学法人、社会福祉法人などを含む)が、活動のための資金を個人、法人、政府などから集める行為の総称。
カネを集めるにはどうすれば良いか。

  • 話のジャブ
    • 非営利団体が寄付とか資金を集める。
    • 何をやりたいのかを他人に伝えるのにも役だつ。
    • 科研費を取るのにも使える。
  • 本日のプログラム
    • 定義
    • 準備
    • 実践
    • アクション
    • 倫理観

概要

  • 定義
    • 最広義:全体財源獲得(事業収入、融資等)
    • 広義:支援性資金獲得(会費・助成金など)
    • 狭義:寄付集め
  • 受益者
    • 何かに困っている人、世の中に満足していない人→よりよい生活、社会課題を解決したい
  • 支援者
    • 社会のために何かしたい → でもどうやって、忙しくて行動できない
  • 支援の方法
    • 「金銭」で応援してもらう!! → 寄付、購入、助成など
    • 時間や能力を使い応援 → ボランティア、プロボノ
  • 支援者と受益者の橋渡しをするのがソーシャルセクターの役割
    • 支援者とコミュンケーションをとるのがファンドレイザー
    • 事例
      • 「アートを求める需要者に、アートを提供してカネをもらう」という流れが簡潔しているようにみえる。しかし、別のところで価値を生成しているので、支援を獲得できる。
  • 心得1
    • 受益者のために寄付者からの想いをお預かりする
  • 心得2
    • ファンドレイジングは、「ファン度をレイジングする」ことやで。共感という言葉が重要。ナカーマ。
      • 事例:お金を払った結果その見返りとは何か。社長「寄付することで直接見返りないけど、社会が発展すると、発展した結果生活に余剰ができた奴らが自社商品を買ってくれるやん。」
  • 心得3
    • 社会改良やで。得た金とか人材でさらなる利益を獲得し、より大きなソーシャルインパクトを与えることを目指す
  • ファンドレイジングの目標
    • 支援者が支援したことによる満足感を得ること
      • お金を出して何も見返りがもらえなくとも超満足!できる状態を目指す。→リピーターを増やす!

準備

  • 前提
    • 準備をしても獲得できるのは10件いって1件程度だが、準備をしないと100件行ってもゼロ。
  • 現状把握
    • 「どんな社会のため」に活動をしているのか? → これがないと応援しようがない。共感を生みだせない。
    • そのために「どのような団体」を目指しているか?
  • メッセージの切り口
    • Attention 注目:夢・キャッチコピー・写真
    • Change 変化:解決策・実現したいところ
    • Trust 信頼:情報開示・連携者や団体
    • Imagination 想像:受益者や団体のストーリー
    • Only one 唯一:強味・独自性
    • Network コネ
  • 成長戦略(中期計画)設計
    • 財源・事業・組織
  • ワークショップ・作業
    • ミッション・ビジョン
    • ギャップの把握
    • 3年計画の策定
    • 理事会ポートフォリオ分析

ファンドレイジング そして実践へ……

  • ファンドレイジングだけうまい団体は害悪だ

種類

  • 助成金
    • 資金の規模 → 一口1万位からあるけど10万とか規模大きいところ多い。
    • 資金の自由度 → 助成金低い
    • その他
      • よきアドバイザー
      • 信用度が増す
      • 使用期限が決まっている
      • 継続性が低い
  • 寄付
    • 資金の規模
    • 資金の自由度 高い 支援者への説明次第でどうにでもなる。 
    • その他
      • 良き仲間が増える
      • 信用度が増す
      • 手間がかかる
      • コミュニケーション次第で継続性高まる
  • 事業収入
    • 資金の規模
    • 資金の自由度 高い。
    • その他
      • 団体の宣伝効果
      • 支援者のハードルが低い
      • ミッションとの整合性があると良い
      • 収入予測がつきにくい

各種ポイント

  • 助成金
    • 消費財ではない。助成団体からの投資
    • 助成元とともに社会へインパクトを
    • なぜ助成継続期間に条件がある場合が多いのか。
    • 事業のプロは自分、助成団体は素人
    • なにより、仲間。
  • 寄付・事業収入
    • 期待や共感に託された資源
    • 団体や事業の成長が支援者の喜びに
    • 長く関係を継続するためには「人と人」として
    • 団体のファン
    • なにより、仲間。

ファンドレイジングアクション

  • 戦略的な寄付集め
    • 潜在力の棚卸→既存・潜在寄付者の分析→理事・ボランティア→コミニケ方法・内容選択→ファンドレイジング計画作成→ファンドレイジング実施→感謝・報告・評価
  • 事例:カモノハシプロジェクト
    • 30代の意識高い系男子に女子売買を防ぐための金を出させたい→朝活をやり現状と社会的背景だけを説明→寄付要求はせず、チラシにだけ書いておく。ネットでカード決済→寄付爆上げ
  • コネ あなたはどれだけ「○○さん」のことを知っていますか?
  • データベースの活用
    • 子どもに菓子とかオモチャとか服とかを貰ったら スマホで記録を残しておいて 子どもが遊んだり着たら写真をとってラインで送るとバカ受けで リピートしてくれる。
  • 3ステップ
    • 1.ファンに寄付者になってもらおう
    • 2.ファン以外に寄付者になってもらおう
      • 話を聞いてくれた人や企業には寄付者以外にも感謝・報告を行おう!
    • 3.寄付者を更にファンにする!
      • 映画とか家電のレビューとかは買う前よりも買った後の方が調べる

どのような場面でどのような方法が効果的か?

  • キャンペーン型
    • 何かの目的を掲げた寄付
      • 参加意識を持ちやすい スタートアップとかで集めやすい
  • 募金箱
    • 企業の受付や店舗店頭に募金箱を置いてもらおう
      • あの企業が応援しているなら安心という広告的な役割もあるが・・・割に合わない場合も多い。
  • 会員型
    • 会員会費として寄付金を集める
      • 仲間感を得やすい 継続率が高い 熊本県の一口城主(地震があったときに俺の城が崩れた!という意識が発生しバンバン寄付が来た)
  • もったいない寄付
    • 使用済み品や不用品を寄付してもらう
      • 金銭の寄付よりハードルが低い 書き損じはがき・金券・古本・古着・外貨など
  • 遺贈・遺産寄付
    • 亡くなった方の財産を寄付してもらう
      • 生前よりの関係づくりが重要 信託銀行や弁護士などに相談すると安心
      • 遺贈というのは自分が寄付する、遺産寄付は遺族が寄付する。相続税が変わってくる。

事例研究

  • 東京おもちゃ美術館
    • おもちゃ学芸員 → 金を払ってボランティア養成講座を受けた人でしかボランティアできない
    • ボランティア → バイトに給料を払えば良い働きをすればいいというわけではない。入りを増やすのではなく出を防ぐ
    • 一口館長

倫理観

  • 寄付者の権利宣言
  • ファンドレイジング行動基準

ファンドレイジングの事例

  • 大丸の野生動物
    • 寄付の募金箱がすごい!動物の人形に募金するが、エゾオオカミには募金できないようになっている。