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  • 新聞報道に見る『ゾンビランドサガ』 ~作品誕生の経緯と佐賀県振興への貢献~

    コンテンツツーリズム論用のメモ

    作品誕生の経緯

    ゾンビランドサガを産んだ3人

    • 渡辺耕一(「Cygames」代表取締役)×竹中信広(『ゾンビランドサガ』プロデューサー)×近野顕次(佐賀県広報広聴課係長)
      • 「Cygames」の渡辺耕一代表取締役が「佐賀を舞台にしたアニメを作りたい」との意向を示した。竹中信広プロデューサーは、ゾンビがアイドルをするという企画を通したかったのだが、社内で理解を得られなかった。そこで佐賀県と「くっつければ承認が通るのでは」との思いから作品の形が生まれた。県広報広聴課で作品を担当するのは近野顕次係長。近野氏はインタビューで「2016年春、県のフィルムコミッションに製作委員会側から「『ゾンビ』『アイドル』『佐賀』を題材としたアニメの脚本を作っている。自分たちのイメージしている場所を提案してほしい」と話があった。フィルムコミッションの職員がロケハンに同行し、佐賀市内とか唐津市内などを1泊2日くらいで回った。」と答えている。
    資料1 『ゾンビランドサガ』製作の背景

    県によると、2016年春に製作委員会側から「『ゾンビ』『アイドル』『佐賀』が題材のアニメのシナリオを作っている」との話があった。県のフィルムコミッションがロケハンに協力。当時コミッションに所属し、現在は広報広聴課係長として携わる近野顕次さん(37)は「切り口が新しいと、可能性を感じた」と振り返る。アニメの製作に関わる「Cygames」(サイゲームス、本社・東京)の竹中信広プロデューサーによると、県出身の渡辺耕一代表取締役から「佐賀を舞台にしたアニメを作りたい」と話があったという。〔……〕ゾンビがアイドルをするという企画が社内でなかなか理解を得られず、「くっつければ承認が通るのでは」との思いから、今の形になった。「舞台にすると決めてからは、どれだけ佐賀をPRできるかを考えて話を再構成していった」という。
    (「新アニメ、県の魅力発信中 風景や名物、アイドルと登場 ゾンビランドサガ /佐賀県」『朝日新聞』、2018年10月28日朝刊、佐賀全県・1地方、31頁)

    資料2 近野顕次氏(佐賀県広報広聴課係長)へのインタビュー

    県広報広聴課で作品を担当する近野顕次係長(37)に、協力の経緯や自虐ネタへの思いなどを聞いた。〔……〕2016年春、県のフィルムコミッションに製作委員会側から「『ゾンビ』『アイドル』『佐賀』を題材としたアニメの脚本を作っている。自分たちのイメージしている場所を提案してほしい」と話があった。フィルムコミッションの職員がロケハンに同行し、佐賀市内とか唐津市内などを1泊2日くらいで回った。〔……〕東京のアフレコ現場に行った時に急きょオファー(※引用者註:第5話に登場するドライブイン鳥のキャラ「コッコくん」の声のオファー)があり、佐賀のために一役買えればという思いで出演しました。監督から「感情を込めて」と指導を受け、「コッ」というセリフを何回か言いました。恥ずかしかった。自分は声優には向いていません(笑)。〔……〕こんの・けんじ 1981年生まれ、北海道釧路市出身。東京の広告関係会社を経て、2011年に佐賀県庁へ。フィルムコミッションでドラマや映画のロケ地に携わり、今年度からは広報広聴課の係長。
    (「(聞きたい 知りたい)ゾンビランドサガ担当・県職員、近野顕次さん /佐賀県」『朝日新聞』、2018年11月03日朝刊、佐賀全県・2地方、028頁)

    資料3 自虐ネタについて「全く気にしていない」

    劇中で佐賀は「存在自体が風前のともしび」といじられるが、県もロケハンなどで企画に協力。県広報広聴課で作品を担当する近野顕次係長は自虐ネタには「全く気にしていない。それよりもいいPRになると考えていた」と言う。
    (「佐賀が「ゾンビアイドル」の聖地? アニメ最終回控え「巡礼」ブーム 【西部】」『朝日新聞』、2018年12月20日朝刊、1社会、037頁)


    ゾンビランドサガ』の佐賀県振興への貢献

    唐津市歴史民俗資料館(旧三菱合資会社唐津支店本館)

    • 一般公開では300人(2017年)→1000人以上(2018年)の集客力!!
      • ゾンビアイドルが暮らす拠点:唐津市歴史民俗資料館(旧三菱合資会社唐津支店本館)に聖地巡礼者が発生。2017年の一般公開では300人ほどであったものが、2018年では1000人以上となる。
    資料4 聖地巡礼の発生

    唐津市観光課によると、劇中でゾンビアイドルたちが暮らす建物のモデルとなった市歴史民俗資料館(旧三菱合資会社唐津支店本館)などへ、すでにアニメファンたちが「聖地巡礼」に訪れているという。
    (「新アニメ、県の魅力発信中 風景や名物、アイドルと登場 ゾンビランドサガ /佐賀県」『朝日新聞』、2018年10月28日朝刊、佐賀全県・1地方、31頁)

    資料5  「反響の大きさを感じる」

    (ゾンビが暮らす建物のモデルになった)唐津市歴史民俗資料館にも既にファンが見に来たりしている。反響の大きさを感じる。
    (「(聞きたい 知りたい)ゾンビランドサガ担当・県職員、近野顕次さん /佐賀県」『朝日新聞』、2018年11月03日朝刊、佐賀全県・2地方、028頁)

    資料6 一般公開は3倍以上の集客力 聖地巡礼マップの制作

    11月25日、閉館中の唐津市歴史民俗資料館(旧三菱合資会社唐津支店本館)が一般公開されると1千人以上が集まった。ゾンビアイドルたちが暮らす洋館のモデルになった建物。ファンの若者らが朝から並んだ。昨年2日間あった一般公開の来場者は300人ほど。市の担当者は「予想以上だった」と驚いた。市は、アニメに登場する名所などを紹介する「聖地巡礼マップ」を制作中だ。
    (「佐賀が「ゾンビアイドル」の聖地? アニメ最終回控え「巡礼」ブーム 【西部】」『朝日新聞』、2018年12月20日朝刊、1社会、037頁)

    新聞報道で言及された観光資源まとめ

    資料7 「寿通り商店街」(佐賀市

    ――第2話にはかつてあった「寿通り商店街」(佐賀市)が登場しました
    アニメを通して懐かしむことができるのは意義がある。ノスタルジーに浸れるというか。アニメの中では永遠に存在し続けるんだろうなと思います。
    (「(聞きたい 知りたい)ゾンビランドサガ担当・県職員、近野顕次さん /佐賀県」『朝日新聞』、2018年11月03日朝刊、佐賀全県・2地方、028頁)

    資料8 佐賀バルーンフェスタ

    TVアニメ「ゾンビランドサガ」に出演している声優たちのトークショーが3日午後2時15分~45分、佐賀市嘉瀬町の嘉瀬川河川敷の「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」会場・イベントステージで開かれる。入場無料。タイトルは「時にはなぜか『ゾンビランドサガ』」。アニメに登場するゾンビアイドルグループ「フランシュシュ」の主人公で、唐津弁を話す「源さくら」役の本渡楓さんと、「星川リリィ」役の田中美海さんが、佐賀にまつわるトークなどを繰り広げる。
    (「佐賀バルーンフェスタに声優 3日 /佐賀県」『朝日新聞』、2018年11月01日朝刊、佐賀全県・2地方、022頁)

    資料9「肥前さが幕末維新博覧会」

    声優さんが見た「肥前さが幕末維新博覧会」のコメントの展示について問い合わせがあった
    (「(聞きたい 知りたい)ゾンビランドサガ担当・県職員、近野顕次さん /佐賀県」『朝日新聞』、2018年11月03日朝刊、佐賀全県・2地方、028頁)

    資料10 佐賀城本丸歴史館、JR唐津駅、タマネギ、「ブラックモンブラン」(小城市竹下製菓のアイス)、「さがほのか」(いちご)

    これまで佐賀城本丸歴史館やJR唐津駅など、県内の風景が次々と登場している。〔……〕アニメのCM入りや明けで情報を紹介。これまでタマネギや竹下製菓小城市)のアイス「ブラックモンブラン」、イチゴ「さがほのか」など県の名物が取り上げられた。
    (「新アニメ、県の魅力発信中 風景や名物、アイドルと登場 ゾンビランドサガ /佐賀県」『朝日新聞』、2018年10月28日朝刊、佐賀全県・1地方、31頁)

    資料11 唐津弁、嬉野温泉嬉野市)、ガタリンピック鹿島市)、タマネギ、イチゴ

    アニメは1話30分(全12話)で、佐賀色が満載だ。主人公が話すのは唐津弁。嬉野温泉嬉野市)やガタリンピック鹿島市)といった名所や風景が登場し、タマネギやイチゴなどの県産品も紹介されてきた。
    (「佐賀が「ゾンビアイドル」の聖地? アニメ最終回控え「巡礼」ブーム 【西部】」『朝日新聞』、2018年12月20日朝刊、1社会、037頁)