【発売前予想】2019年3月発売 新作ノベルゲームの趨勢について【下馬評】

新作ノベルゲーは何を買えばいいですか!? 当たるも八卦当たらぬも八卦

目次

市場が縮小したとはいえ月に数本は新作が出るノベルゲー業界。
2019年3月は一体どのような作品が発売されるでしょうか。
私が体験版をやったのは6本ですが、雑感を述べていきたいと思います。
個人的には『ALPHA-NIGHTHAWK』と『青い空のカミュ』が面白かったです。多分購入します。
残りは様子見で評価待ち。体験版をやった時点では特に興味を惹かれませんでした。

シナリオ重視派 ワクワク系近未来宇宙SF

  • 近未来宇宙SF『ALPHA-NIGHTHAWK』
    • まず純粋にシナリオが面白かったのが『ALPHA-NIGHTHAWK』です。これは、「ガールミーツオッサン」モノで近未来SFをテーマにしています。宇宙に進出した人類が地球に襲い掛かってくる侵略者を防衛するというノリ、軍属の元気っ子メインヒロインの葛藤が良い味出しています。この少女は高い技術を誇っているのですが、先天的な身体能力の資質により昇進試験に落ちまくり、うらびれた生活を送っています。単純なルーティン作業でも大切な仕事であると信じ一生懸命働くも、同僚からは馬鹿にされる日々。そんな灰色の日々がオッサンに巻き込まれたことによって変わっていきます。軍の教育では人類が住んでいないとされる放棄された都市に住み着くアウトローな人々を目の当たりにした少女。オッサンからの仕事の要請で、これまで昇進試験に落ちて乗れなかった機体に乗れることを知った少女は自分の人生を変えるため、オッサンに賭けることになるのです。元気なはねっかえりのメインヒロインと落伍した渋い系オッサンの掛け合いが実によく、シナリオも手に汗握り先が気になってワクワクします。

垂れ目キャラの可愛さ!民俗学系ホラーな哲学・文学ゲー

  • 不条理概念『青い空のカミュ
    • 閉鎖都市に閉じ込められ、ゾンビ的なモノに襲われる二人の少女が現状からの脱出を目指すホラーモノが大きなシナリオの流れ。その背景として設定されているのが民俗学的な座敷童伝承であり、初代座敷童の心象世界で助言を貰いながら、閉鎖都市の超常に対処していきます。明るいアウトドア少女が家庭環境と学校での人間関係に闇を抱えていたり、大人しい系お嬢様が実は座敷童の家系であり虚無を抱いていることなどが良いスパイスとなっています。そして特筆すべきなのが、哲学&文学トークといえます。二人の少女が超常に巻き込まれながら旅していく様子は銀河鉄道の夜をオマージュしており、二人の会話がグッとくる内容となっています。自販機でドリンクを飲みながらの会話や、自動車を走らせながらの雑談などでヒロイン達が文学作品に対する所感を述べるシーンは是非一読して欲しいところ。タイトルからして『異邦人』や『シーシュポスの神話』でお馴染みのアルベール・カミュからとっていますしね。

フツーの学園モノ 『アオナツライン』と『さくらいろ、舞うころに』

  • 夏休みを題材にした青春もの『アオナツライン』
    • まず『アオナツライン』ですが、男2女3の男女5人組が繰り広げる青春学園モノです。夏休みをテーマにしており、物語の季節が夏なのでアオハルではなくアオナツじゃね?ということでタイトル回収しています。攻略ヒロインは(1)世間知らずのお嬢様、(2)親友的男友達系ヒロイン、(3)生意気な後輩の3人。特に(3)の後輩はスクールカーストを信奉しており、下位カーストを見下すのですが、自分が上位カーストから排除され孤独となってしまった困ったちゃんです。体験版では(3)の生意気な後輩がスクールカーストから解放されるシーンが主な見せ場となっています。この生意気なヒロインが主人公くんを小馬鹿にして見下してくるところは実によく描けているのですが・・・問題解決方法にはプレイヤー置いてけぼり。なんで自分の仲間とバスケの1on1対決すんねん!とか、バスケ描写をきちんと書かずに7連続スリーポイントシュート決めて逆転しました!と結果だけ告げられるとか。ご都合主義にもほどがあったりします。
  • 卒業式をテーマにした『さくらいろ、舞うころに』
    • 2月から延期してきた作品。2月末に出せていればちょうど卒業シーズンで時事的にも追い風だったでしょうに、3月末発売ってもう新学期の入学式直前だよ!!物語の筋書は、目指せホワイトグラディエーション!であり先輩を送ってあげるため特色ある卒業式を企画・実行しようというもの。見どころは空回り系メインヒロインで、自己の存在証明のために卒業式を利用しようとしたため、全然うまく行かないという展開。そんなメインヒロインを主人公くん及び攻略ヒロインたちが手助けを行い、困難を乗り越え、きちんとした卒業式を作り上げていきます。個人的に一番好きなヒロインはるちえ先生原画担当の理子なのですが、非攻略ヒロインっぽいです。残念。バスケ部でレギュラーになれるかどうかという葛藤を抱えながらも卒業式実行委員会を手助けしてくれる何とも頼りがいのあるキャラです。

異能力を題材としたもの

世間からの評価は高いが体験版をやった限りだと個人的には余り魅力を感じない

  • 『pieces/渡り鳥のソムニウム』と『リアライブ』
    • 世間的な期待値では2強なのが『pieces/渡り鳥のソムニウム』と『リアライブ』です。しかし、あくまでも個人的な感想なのですが、両者とも余り面白く感じませんでした。前者の『pieces/渡り鳥のソムニウム』では人の夢に介入できる少年と人の悪夢に感応してしまうメインヒロインの交流が主題となっているのですが、日常パートのテキストが薄っぺらく滑っていますし、シリアスパートの問題解決方法も茶番のように思えてしまいます。メインヒロインは他人の悪夢に感応して苦しんでいるのですが、その悪夢は主人公のクラスメイトがホラーを見てビビったからという安易なものであり、しかも主人公くんが夢に介入してホラーをギャグにすることで問題解決というオチがつきます。
    • 後者の『リアライブ』ですが、スマホゲーのゲーム内スキルが現実でも使えちゃうぞ☆という内容です。キャラ造形も何かゴテゴテしている作画ですし、学園異能バトルにはイマイチ食指が動かないので、見送りですかねー。あとライターなかひろ先生の異能バトルはきゃべつソフトの処女作でこけてますしね。